新卒2年目にして池袋・目白ユニットのサブマネージャーを務める小川紫さん。生徒との年齢差も近いことから共感できることも多いという小川さんにどんな思いで日々生徒と向き合っているかお話を伺いました。
心理カウンセラーを目指していたのがきっかけで増田塾へ
生活のゆるみを見逃さない!“なぜそれが大切なのか”に気付いてもらう
―確かにお友達感覚になってしまっては指導はできないですものね。どんなところを特に注意してみていますか?
生活面のゆるみですね。生活がゆるむと確実に成績は低下します。特に浪人生はまた1年緊張感を保たなければいけません。浪人生の1年ってすごく長いんです。一回楽する方へ進むともうひたすらその状態が続いてしまいます。
―ゆるんでいるな…と感じる生徒さんにはどうやって接するんですか?
事業本部 本部長の村上が増田塾の理念について話をしていたと思いますが、増田塾へ入塾する資格は“やる気”だけなんです。“やる気”があれば誰でも入れます。特に浪人生の皆さんは大手予備校などに通って受験に失敗して、「こんどこそは!」という“やる気”に満ちて入塾されています。なので、その気持ちを思い出してもらう。ゆるんでしまった今の状況を続けて未来の自分は絶対に後悔しないのか? ということを自問自答してもらうんです。私は大学院に行きたかったのに勉強を怠って行けなかった。その時すごく後悔しました。「なんで勉強しなかったんだろう?」って。あんな思いを生徒たちにはして欲しくないんです。
緩急を大切に。130人すべての生徒をいつも見守っている
―ご自身の体験もあり、生徒さんに接しているのですね。池袋校は今何名の生徒さんが通っているのですか?
現在130人ほどですね。
―そのすべての生徒さんの顔と名前が一致しているんですか?
もちろんです! すべての生徒たちのことを3人のスタッフが全員把握しています。どんな性格なのか、どんなことが好きで得意なのか、生活態度も常に注意してみています。なので変化にはすぐ気が付くんです。今まできちんと定時に来ていたのに最近遅れ気味だなあとか。そういう時は休憩時間などに声をかけます。増田塾には厳密なルールがあります。自習時間はスマホをカバンの中にしまって見ない、私語はしない、休憩時間以外は寝てはいけない、休む時には必ず連絡を入れる、など。そういったルールを守ることは社会に出てから役立つことなんですよね。会社にはそれぞれのルールがあります。無断欠席や遅刻なんてありえない。そういったことを増田塾にいる時から学ぶことで立派な大人になって欲しいって思っています。「勉強だけできればいい」ということは増田塾ではないです。大人になると責任をとらなきゃいけないことがいっぱい出てきますよね。そんな時に、「なぜその責任をとらないといけないのか?」ということを考えられる人になって欲しいんです。例えば授業中に私語をしてはいけないのは何故なのか? 今、自分がしていることが周りにどんな影響を与えるのか? それを考えられるようになったら、受験生だからと言ってただ勉強だけをすればいいということではない、ということが良く分かると思います。
―確かにそうですね。ですが、思春期の生徒たちです。反抗することはないでしょうか?
それはないですね。「はい、すみませんでした」と素直に謝ってくれます。そういった子どもたちは今までそういったことで怒られてこなかった子が多いんです。そもそもダメなことだと知らなかった。なので、“なぜダメなのか”ということを知れば素直に聞いてくれます。それに大学に合格するために通っているのですから目標はみんな同じですしね。ただ、“緩急”には気をつけています。常に「ダメ!」と厳しい事ばかり言っていてはやる気はそがれてしまいます。そこは教室長がすごく気を付けていて、授業中はダメだけど休み時間は盛大に騒いでリラックスして楽しんで! という感じなんです(笑)だからか池袋校の生徒たちはとても仲がいいです。グループLINEを作って受験の情報交換をしたりしていて。「あ、この子とこの子ってそんなに仲が良かったのね!」とビックリすることもあります(笑)
―たしかに緩急は大切ですよね。ずっと「ダメ!」だと壊れてしまいそうです。増田塾は自習時間に徹底的に復習をしますよね。一日どれくらい自習をするんですか?
基本的に朝9時半~夜22:00までです。途中で休憩を入れますが、ほぼ一日中生徒は机に向かっている状態です。なので、いかに飽きさせずに勉強し続けさせることができるか、ということを常に考えています。休憩時間は積極的に生徒たちと関わるようにしています。それで「ちょっとゆるんできているかもしれないな」と思う子がいたら「この教材めっちゃいいよ!やってみて!」と先生たちに聞いたその子にあったおススメの教材を紹介したりします。各教科の先生たちは本当にプロフェッショナルなんです。日々ご自身の科目を勉強し受験に備えて情報を収集し続けています。なので、私も先生たちからいつも情報を収集するように気を付けています。そうやってひとりひとりと関わることで生徒に「あ、見守られてるな」と感じてもらえたらと思っています。やっぱり一人じゃない、誰かが自分を見てくれている、応援してくれている、助けようとしてくれている、って感じることはすごく大切だと思うんです。
―それは本当にそうですね。ただでさえプレッシャーに耐えて心細いはずですし、それこそ反抗期だし、親に相談できない子も多いですよね。
ええ。この前すごく嬉しかったのが一日お休みをいただいた次の日に生徒が近寄ってきて「昨日お休みだったから寂しかったよー」と言ってくれたんです。「ああ、私も誰かの役に立ってるんだ」って。働いていて本当に良かったって思いました。そういう日々の積み重ねでどんどん仕事に対するやりがいや責任感も増していっています。私本当にダメな学生で当時アルバイトしていた時は朝起きて「行きたくないなー」と思ったら休んじゃう、なんてことを平気でしていたんです。本当にダメダメですよね。今はまったくそういうことが無くて。そもそも“行きたくない”と思うことがないです。本当にやりがいを感じているんでしょうね。
自分がアドバイスした1校で生徒の運命が開けた
―素晴らしいですね。今まで増田塾で働かれていて一番嬉しかったことはなんですか?
なんでしょう…正直、日々、生徒の成長を目の当たりにすることでもう嬉しかったりするんですが(笑)受験が終わって大学に合格した子たちが一同に介する“合格祝賀会”というのを都内のホテルで行うのですが、一年間一緒に頑張った子どもたちの笑顔を見るのは本当に最高の気持ちです。その時にある生徒が「これしか受けないって思っていたけど、先生が“ここも受けたら?”ってアドバイスしてくれて、結局そこしか受からなかった。もしアドバイスしてくれていなかったらここにはいないです。本当にありがとうございます」と言ってくれて、「ああ日々生徒と向き合って勉強し続けてよかったなあ…」って心の底から思いました。本当に生徒にはいつも感動させられています。
―それは嬉しいですね!増田塾には合格保証システムがありますね。
はい。村上も話ていましたがお金をいただいた以上、合格できなかった場合には塾に責任があるんです。だって「これをしなさい!」と指示を出しているのは塾なんです。それでその通りに生徒が頑張ったのに希望校へ入れなかったらそれは塾の責任になるのは当然ですよね。そしてそうしたリスクを私たちも負うことで「下手な指導はできない!」と気が引き締まります。常に、生徒が合格するにはどうしたらいいんだろう?ってそればかり考えています。
―こういう先生たちに見守られて生徒は本当に心強いと思います。最後に、今後増田塾としてどんなことをしていきたい、と思っていらっしゃいますか?
そうですね…塾の業界って女性が少ないんです。ですが、女子生徒は男子生徒と同じ数だけいます。思春期の女子生徒は男性の先生に色々相談しづらいことも多いです。カラダとココロが成長段階ですからね…なので、女性のスタッフが増えるといいなあと思います。塾の女性スタッフが増えて、男女ともにもっと勉強しやすい環境にしていければと思っています。
―本当にそうですね!小川先生のような若くて可愛い女性スタッフが増えたら女子生徒も男子生徒も嬉しいですね。今日はありがとうございました。
いえいえ…(笑)ありがとうございました。
【お話を伺った人】
株式会社増田塾
池袋・目白ユニット サブマネージャー小川紫さん
-経歴-
教育カウンセラーを目標に増田塾入社。
入社2年目で池袋・目白ユニットにサブマネージャーに抜擢。頼れるスタッフとして生徒から信頼され日々、奮闘、活躍中。
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