【迷ったらどうする?】文理選択の後悔しない決め方!理由や決め手を徹底解説!

2022.10.21

今回は、「後悔しない文理選択」についてお話していきます。文理選択は高校1年次で決めることが一般的で、決定時期が早いため多くの方が悩みを抱えています。

 

「そろそろ文理選択を決めないと…」

「だけど文理選択ってどうやって決めればいいの?」

「今決めても後で変えたくなるかも」

 

あなたも、このようなお悩み、お持ちではないでしょうか?

この記事では、文理選択で後悔しないように、具体的な文理選択方法を解説します。

 

先輩の「文理選択の失敗経験」をもとに、文理選択の際にこれだけはやってはいけない行動もあわせてお伝えいたします。この記事を読んでいただくことで、まず何から始めれば良いかが明確になり、文理選択に向けて考えをまとめることができるようになります。

 

「なんとなく得意科目が多い理系にしよう」

「両親が文系だったから、自分もそうしようかな」

 

もし、このような安易な考え方をしている方がいたら注意が必要です。早速、後悔しない文理選択の決め方を参考にしてみてください。

 

― 目次 ―

1.文理選択とは 

2.文理選択で後悔しない方法!文理選択決定のための3つの視点! 

3.文理選択でやってはいけない後悔する3つのNG

4.文理選択の後悔しない決め方! 

 

1.文理選択とは

 

文理選択とは、文系コースと理系コースのどちらに進むかを選ぶことです。一般的に高校では1年生の夏から冬にかけて選択し、2年生から実際に文系・理系コースに分かれ、各々のコースに則した教科や科目を勉強することになります。もちろん、大学の受験科目や就職・進学の進路選択等にも関わるため、とても大切な選択と言えるでしょう。

 

1.1 文理選択の一般的な決定時期は高1の秋から冬

国立教育政策研究所の調査によると、高校生全体の約82%が高校1年生で文理選択のタイミングを迎えますが、その約70%が10月から12月に実施されたことが分かります。(出典):国立教育政策研究所|文系・理系コース選択の時期 

 

したがって、文理コースの選択のための下調べや情報収集などは、高校1年生の夏休みから遅くとも10月中旬までには完了しておく必要があります

 

1.2 文系・理系の違い

文理選択をする前に、まずは文系・理系で何が違うのかを抑えておきましょう。

 

まず、授業で選択できる科目が異なります。 文系コースは「英語・国語・地歴公民」、理系コースは「英語・数学・物理・化学・生物」をメインで学習します。ただし、高校によって基礎的な分野のみを学んだり、一つの教科でも複数に授業のコマが分かれていたりする場合もあります。

 

次に、学習する内容が異なります。 「文学」「歴史学」などの学問に象徴されるように、基本的に文系は「人」を対象として扱い、人間の活動が研究の中心となることが多いです。対して理系は「数学」「科学」「医学」などの学問に象徴されるように、基本的に「物」を対象として扱い、物体の変化が研究の中心となることが多いです。

 

1.3 文系理系の割合は約7:3

学ぶ内容が分かったところで、実際の高校生の文理選択状況を見てみましょう。文部科学省の配布資料によると、文系コースを選択する高校生と理系コースを選択する高校生の割合は、それぞれ約68%と32%であり、おおよそ7:3となっています。 文系が多い理由として、女子の文系選択が多いことが挙げられます。

 

男子の文系と理系の割合がおおよそ55%:45%であるのに対し、女子は80%:20%と、文系の割合は8割にも及びます。 また、身近に理系のモデルケースが少なく、理系をイメージしにくいことも、相対的に文系が多くなっている要因の一つと考えられています。 (出典):文部科学省|文系・理系の選択状況について 

 

2.文理選択で後悔しない方法!文理選択決定のための3つの視点!

 

 

文理選択で後悔しないために最初に1つ押さえておくべきことがあります。それは大学で何を学べるかです。 以下に一般的な文系・理系の学部を掲載します。

 

文系

文学・心理学・社会学・法学・商学・経営学・経済学・外国語学・国際学など

 

理系

医学・理学・工学・農学・建築学・歯学・獣医学・薬学・看護学など

 

共通

教育学・人間学・情報学・芸術学・総合系学部など

 

文理選択では、この点を押さえたうえでいくつかの視点から考えることが有効です。 ここからは、文理選択を行う際の考え方として3つご紹介します。

 

2.1 将来就きたい職業で考える

例えば医療関係の仕事に強い希望がある場合、医学部や薬学部等の理系に進学するべきです。 同様に裁判官や弁護士、公認会計士などを目指すのであれば、法学部や経済・経営学部、商学部などの文系に進学するべきです。なぜなら特定の資格が必要であり、原則該当する学部でしか学べないからです。

 

また、上記のような資格を必要としなくても、将来どのような職業に就きたいかある程度構想がある場合も、文理選択の大きな材料となります。採用側も、大学で何を学んだかを重要視しますので、企業が求めているものが、大学で学んできたことと近ければ、当然就職に有利に働くはずです。

 

ミニコラム

★理系の方が就職有利はホント?

HPなどで「就職は理系が有利」といった文言等がよく見られます。果たしてこれは事実でしょうか。 厚生労働省の就職状況の統計データによりますと、文系の就職率は95.4%、理系の就職率は97.4%と文理で就職率の差がほとんどないことが分かります。 (出典):厚生労働省|令和4年3月大学等卒業者の就職状況 

実は企業が求める「資質」「能力」は、文系・理系で大きく変わることはありません。「主体性」「実行力」「課題設定・解決能力」といった、仕事を進めていくうえで求められる力がしっかり備わっているかが大切なのです。 ではなぜ「理系の方が就職有利」と言われているのでしょうか? それは「理系の方が文系に比べて内定が出るタイミングが早い」ことが大きな理由になります。 文系の場合は大学1~3年でインターン等で多くの企業を体験することに始まり、イベントや説明会を通じて様々な魅力ある業種や企業もじっくり検討していきます。学生の皆さんは当然、様々な求人に対しできる限り多く、それこそ10社20社と面接を繰り返していきます。それゆえ、最終的な就職先の決定に時間がかかります。 一方理系の場合は、専門的分野を中心に学ぶので、専門職への就職にとても強いという特長があります。 例えば医療系の職業ですと、特定の学部に特定の求人が来ます。そのため、推薦等で早期に内定が出ることが多いのです。これが文系と比べると理系の方が就職しやすいという憶測に繋がっていると考えられます。実際は文系であろうと理系であろうと、最終的な就職率に変わりはありません

 

2.2 自分の好きな科目(得意科目)で考える

将来何になりたいかがまだ決まっていない場合は、無理して現段階で決める必要はありません。そのような場合は、自分の好きな科目(得意な科目)で文理選択を考えてみましょう。好きな科目というのは言ってしまえば「興味のある学問」と言い換えることもできます。興味のある学問を4年間学ぶことができれば、当然学びも深くなり、将来の目標も大学で勉強しながら方向性を決定することが可能です。

 

2.3 オープンキャンパスに行って考える

実際にオープンキャンパス等で大学に足を運び、大学で学べる学問が面白いか、興味が持てるかを体験することも、文理選択で失敗しない賢い方法と言えます。自分が得意な科目でなくても、実際に大学で学ぶ内容と異なることもあり、「もっと深く知りたい」「これなら頑張れそう!」と心境に変化が起きることもあるでしょう。大事なのは、自分がどのような学問だったら本気で取り組めるかであり、得意科目である必要はありません。自分が何をどんなふうに学びたいのか想像しながら大学を巡ってみましょう。 オープンキャンパスに行くのが早すぎる、ということはありませんので、高校1、2年生のうちに行動しましょう!

 

ミニコラム

高校生の文系、理系診断は有効か?

文系理系を選択する上で、HPでよく見られる「文系・理系診断」というのがあります。 結論から言いますと、自分が思っていた選択と診断結果が異なるからといって、診断結果を鵜呑みにして文理選択をすることはお勧めしません。 診断結果が示した文理選択は、ご自身の「性格」「関心」「適性」などを、文系や理系の典型例に当てはめているケースが多いです。また、診断してその日の気分や状況でも結果が変わってしまう事も珍しくありません。上記の通り、大切なのは自分の学びや将来の仕事に対するモチベーションです。 興味関心を持ち、継続できる学問を学び、自分の理想の仕事に就けるように、どんな些細なことにも探求心を持って過ごしてみましょう!

 

【文理選択でお困りの方へ】

増田塾の「私大現役合格セミナー」では、文理選択の知っておきたい解決方法のほか、

 

「今の時期にやるべき勉強ってなんだろう…?」

「部活や学校と受験勉強、どうやって両立させたらいいの?」

 

など、高校生の身近な疑問にズバッと解決策を提示しています! 本来、増田塾生限定のセミナーですが、当ブログをご覧いただいた方限定で私大現役合格セミナーの映像を無料でご視聴頂けます!

 

動画は下のリンクをクリック!

【高1生】https://youtu.be/wY__EoqV9bc

【高2生】https://youtu.be/8mizePRr3B4

 

3.文理選択でやってはいけない後悔する3つのNG

 

 

逆に文理選択でやってはいけない行動とはどのようなものでしょうか。 意外にやってしまいがちな“NGな行動”をご紹介します。以下は実際にあった事例です。

 

3.1【NG①】苦手科目で文理選択をする

「文章読むのが苦手だから理系にしよう」「数学が苦手だから文系に進もう」と、現時点の苦手科目で文理選択の判断を行うケースがよく見られます。しかしこれはお勧めしません。例えば「国語が苦手だから理系にしよう」と苦手科目を避けたところで、受験では文系の知識も要求されます。また、私大入試でも共通テスト併用型などで文系科目のスコアも関与する場面も出てきます。つまり、苦手科目を避ける形で文理選択をしてしまうと選択肢を狭めてしまうことになるのです。今の時点で苦手だとしても、好きな科目に転じる可能性は十分ありますので、消極的な文理選択は避けるようにしましょう。

 

3.2【NG②】得意科目で文理選択をする

一見すると合理的な選択に見えますが、これも後悔するパターンの1つです。 仮に得意科目で大学合格を決めたとしても、その科目が「好きな科目」でない限り、大学での勉学にモチベーションを維持させることは難しくなります。つまり自分の得意科目が将来やりたいことに必ずしも直結するわけではないのです。選択に迷ったら、好きな科目や興味のある学問の方向へ進みましょう

 

3.3【NG③】友人の文理選択を参考に決める

これも良く見られる選択です。「周りが理系だから自分も理系に」「親友が文系目指しているから自分も同じ方向性で…」など安易な文理選択をすると、いざ大学で学ぶ際に本来の自分のやりたいことかけ離れていることが多く、モチベーションが上がらない大学生活を送ることになりかねません。 交友関係や周りの状況に流されることなく、自分の意思で文理選択を行うようにしましょう

 

ミニコラム

「迷ったら理系」「とりあえず理系」といわれる理由

よくネットなどで「迷ったら理系に進もう」「とりあえず理系なら安定する」と言われることがあります。 これには「文転」の可否が大きく関わっています。つまり、理系を選べば文転ができるから、選択肢の幅が広がるということです。しかしこれは大きな間違いです。 例えば2年生で理系コースへ進み、3年生で文系コースへ変更した場合、未学習である「現代文」「古文」「地歴科目」「漢文」などを初めから履修する必要があります。これは一般的な文系コースの生徒と比べ大きな学力差になります。さらにこれを1年間でカバーしなければならないリスクも考えると、文転が楽という発想はやめた方が良いでしょう。文転だろうと理転だろうと途中で進路を変えることは大変なことなのです。

 

【まとめ】文理選択の後悔しない決め方!

 

文理選択というのは大学だけでなく将来の就職や、自分のやりたいことにまで大きな影響を与えます。 文理選択については早め早めの行動を心掛けることで、いざ2年生になり文理それぞれのコースに分かれたとしても、ゆとりと自信を持って勉学に励むことができます。直前で慌てることのないように、この記事を読んだその時から、文理選択のための行動を起こしましょう! 以下、今回のまとめになります。

 

◎文理選択とは

  • 文系か理系のどちらに進むか決定する大事な機会
  • 授業で学ぶ内容が異なる
  • 文系を選択する生徒が多いが、文理で就職率に差はない

◎文理選択で後悔しない方法

  • 「将来やりたいこと」が学べるように選択をする
  • 「自分の好きな科目」が活かせるように選択をする
  • オープンキャンパスに足を運び、実際に大学で学ぶ学問に興味を持てるか考える
  • 文理診断は鵜呑みにしない

◎文理選択でやってはいけないこと

  • 苦手科目を避ける消極的な選択をする
  • 得意科目が多いからといって安易な選択をする
  • 交友関係や周りの状況に流されて選択する
  • 高校生の文転
  • 理転はリスキー

 

今回、文理選択において後悔しない考え方と方法についてお話させていただきました。この記事があなたの文理選択の一助になれば幸いです。

 

大切な進路選択において…

  

  • 学校では入試の最新情報に不安がある
  • 初めての大学受験で失敗したくない
  • ごきょうだいで大きく進路が違う

 

このような悩みを持たれてはいませんか?同じように、お悩みの方からのご相談が増えています。

 

進路決定は、大学受験とは切っても切り離せません。しかし受験情報は複雑で、進路に悩んでいる状態では十分に調べたり考えたりすることは難しいでしょう。

 

そのような中でも、受験のプロとご相談いただくことで、現在の成績状況や、今の夢からどのような大学を目指すべきかなど、ご家庭ではなかなか答えの出ない進路や受験についての「現時点での最適解」を導きだすことができます

 

 

  

個別相談会・見学・体験授業申込

個別相談会・見学・体験授業のお申し込みは、お電話またはWEBフォームから受付中です

ここを押すと電話がかかります 高卒館 0120-842-428 ここを押すと電話がかかります 現役進学館 0120-303-425 受付時間 10:00~19:00

個別相談会・見学・
体験授業申込

簡単30秒!合格のコツを資料で確認!

ページトップへ戻る