【まだ夢が無い】進路が決まらない人のための受験も見据えた具体的な進路の決め方と考え方!

2022.09.22

「高校生になったけど、将来やりたいことが見つからない」

「これといって得意なことがないから、進路が決められない」

 

このようなお悩み、お持ちではないでしょうか?この記事では、多くの高校生が悩みを抱える「進路の決め方」についてお話していきます。 この記事を読むと、“進路が決まらないときにやるべきこと・考えるべきこと”が鮮明になり、将来に向けた進路の考え方・向き合い方が理解できます。 また、進路を考える際に様々な方がいることを想定し、

 

そもそも夢がない、やりたいことがない人のための進路の考え方

・学年別の進路の決め方・考え方

 

もあわせて解説します。解決策の中には、今日から実践できることも数多くあります。 あなたの進路選択の助けになれば幸いです。

 

― 目次 ―

1. 周りの人の進路を知ろう!首都圏・各地方進学状況 

2. 進路を決める“5つの方法

3. 夢・やりたいことが無い人のための進路の考え方 

4. 学年・パターン別アドバイス 

5. まとめ 

 

1. 周りの人の進路を知ろう。首都圏・各地方の進学状況

まずは自分以外の周りの人が、どんな進路に実際に進んでいるのかを確認してみましょう。 進路を大きく分けると「進学」か「就職」になると思いますが、約83%の高校卒業生が、大学や専門学校へ進学し、残りの17%が就職を選択しています。 (出典)文部科学省|令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について 

 

1-1. 上昇する大学進学率

その中でも、大学への進学率は年々上昇しており、過去30年間で大学進学率は約25%増加しました。 大学進学率が最も高いのが「東京」の64.7%、次点で「京都」62.8%、「兵庫」57.9%となっています。 また、首都圏の大学進学率を考えてみると、栃木を除く1都6県が進学率ランキングTOP20にランクインしています。首都圏の在住者の50%以上が大学進学をしていることが分かります。

 

1-2. 専門学校進学率は横ばい

一方、専門学校の進学率は約24%で、過去30年間で見ると約9%ほど進学率は増加していますが、直近10年間はほぼ横ばいとなっています。 専門学校進学率が最も高いのが「沖縄」の25.8%、次点で「新潟」の25.4%、「長野」21.8%となっています。また、首都圏の専門学校進学率を考えてみると、最も高いのが「千葉」の19.5%であり、東京や神奈川はTOP20にランクインしていません。 

 

2. 進路を決める“5つの方法”

次に、進路の決め方についてお話しします。 そもそも進路が決まらないのは、恥ずかしいことではありません。 昔と違い、今は自由に生きられる時代に変化しています。それゆえに生きるための方向性を自身で決めなくてはいけなくなりました。ただ、自分の「やりたいこと」や適性を見極めるには、ある程度の人生経験があったとしても難しいことです。ましてや、高校生が自分の適性を見極めて進路を決定するのは至極難しいことであるといえるでしょう。 今回は具体的に、進路を決める5つの方法についてお話しします。 これならできると思ったものを是非、進めてみてください。 

 

2-1.やりたいことを紙に書きだす

簡単なことですが、実際にやってみると思っている以上に考えがまとまるためおすすめの方法です。紙に書きだすことで思考を整理でき、やるべきことが明確になるというメリットがあります。 自分の頭の中で整理できなかったやりたいこと、将来なりたい職業などを思うだけ書いてみることで、まずは自分の潜在意識の中で「本当にやりたい!」ものを見つけてみましょう。その際、時間を決めて手を止めずに書き出してみることがポイントです。 

 

2-2.人に相談する(学校の先生、友達、先輩など)

進路が決まらない人の多くは、具体的に仕事ややりたいことに対してのイメージができないことが挙げられます。経験のないことを想像することはとても難しいことです。 そこで、自分の興味を引き出してもらうために、色々な人に相談してみましょう。その人がなぜその職業に就いたのか?どんなやりがいがあるか?楽しいことは?など、現状興味が無い事でも、「面白そうだな」「ちょっとやってみたいな」と考え方の幅が広がることがあります。

 

ただし、聞くだけで言われたとおりに進路決定するのはお勧めしません。その先の人生でやりたいことと向き合っていく必要があるからです。聞いた後は自分なりに調べてみて、本当に関心があるかどうかを判断してみましょう。 

 

2-3.自己分析を行う

進路が決まらない要因として、自分の事を客観的に見れていないことも考えられます。 例えば自分自身がどんな人かを述べることはできますか。 まずは過去の出来事を書き出して、「なぜ?」を問いかけてみましょう。 行動原理を知ることで、自分の価値観や性格が鮮明になり、将来やりたいことがイメージできるようになります。 

 

2-4.オープンキャンパスに足を運び、大学生の話を聞く

大学のオープンキャンパスでは、大学の魅力や雰囲気を実際に体験することができます。 口コミや評判だけでは、実際に自分に合うかどうかは分かりません。また、大学そのものに興味が無いとしても、直接見ることで大学生活を想像しやすくなり、逆に自分には合わないという判断も目で確かめることができる点が非常に大きいです。 加えて、実際の大学生のお話を聞くことでより進路が具体的に決めやすくなります。オープンキャンパスのイベントだけでは、「大学の良いところ」だけをメインに見せられる場合があるからです。一方大学生は、自分の経験を交えながら大学生になるまでの経緯をお話してくれます。この経験を聞くことで、自分の将来の可能性が広がる可能性もあります。 

 

2-5.自分のライフスタイルから逆算してみる

高校生活の中で、自身のライフプランニングまでは考えられていない方が多いと思います。 そこで、ゴールとなりえる自分のライフスタイルを考えて、そこから進路について深堀りしてみましょう。 例えば、「いつまでに結婚して、どこに家を建てて……」などという具体的な人生計画でなくても、「自然が豊かなところで生活したい」、「都心でバリバリ仕事をしたい」程度のイメージで問題ありません。

 

それを軸にして考えると、例えば前者なら「地方でワークライフバランスのとれた公務員などの仕事に就く」、後者であれば「勢いのあるベンチャー企業や外資系企業に就職する」、といった方向性が見えてくると思います。 方向性が見えれば、進学か就職のどちらが自分の理想に近づくかが鮮明になります。 いずれにしても、「もう時間がないからなんとなく決める」ではなく、「将来こういう生活を送りたいから」という軸を見つけて逆算思考することが大切です。 

 

3. 夢が無い、やりたいことが無い人のための進路の考え方

夢がない人や、やりたいことがない人もいらっしゃると思います。 日本財団が行った「18歳意識調査」によると、夢を持たない日本の18歳の割合は、全体の4割になるそうです。 (出典)日本財団|「18歳意識調査」 

 

そして、仮に夢を持っていても、実際に叶えられた人も6人に1人の割合との調査結果もあります。 (出典)Career Groove|子どもの頃の夢と職業比較調査2017 

 

この数値をみても、夢を持たないことが「異端である」ということはないですし、そもそも変化が激しい現代においては、高校生という早い段階で将来の夢を決めるのではなく、「自分の可能性をしっかりと模索する」方がずっと重です

 

3-1.今決めた進路で人生が決まるわけではない。現時点の興味関心で決めてみる

自分の興味や関心のあることであれば、進んで調べたり学んだりすることができます。 例えば料理に興味があれば、パティシエやコックなどが一番イメージされると思いますが、他にも料理研究家、料理評論家、管理栄養士、ソムリエ、スポーツ栄養士、料理教室講師など料理に携わる職業というのはたくさんあります。軸となる興味・関心を1つだけ定めるだけでも、進路の幅は広がります。 後は興味・関心ごとを続けることができるのかという点も、自分自身に問うてみたり、他の人の意見ももらってみるのも良いでしょう。 

 

3-2.将来の選択肢を増やしたいと思うなら、大学進学を考える

しかし、納得して続けられる(決められる)ものがなければ、自分の選択肢を広げるために大学進学を目指すことをお勧めします。上記でお伝えした通り、1つの興味・関心だけでも学ばなければならないことは多岐にわたるのです。進学状況で説明した通り、大学学部や専門学校へ意識的に進学する「やりたい人がはっきりしている人」がほとんどです。なんとなく将来就職したいとか、なんらかの自分に合った職業に就きたいと考えているのであれば、大学へ進学しそこで新たに興味関心を見つけたり、自分の理想的な就職先を学びながら検討すると良いでしょう。また、世の中の就職の条件の多くに、大卒以上という制限があります。この先にやりたいことが見つかったときに諦めずに済むように、今できることをやっておくことがベストです。 

 

4. 学年別アドバイス

4-1.高校3年生で進路が決まらずに不安な方へ

まず、高校3年生で進路が決まらず不安な方は多くいらっしゃいます。改めて「今決めた進路で人生が全て決まるわけではない」ことを意識してください。 その上で適学診断や適性診断を受けてみて、どのような職業が自分に向いているか、どのような学問が自分に合っているのかを結果として認知し、そこからもう一度進学か就職か進路を考えてみましょう。

 

ミニコラム

高校3年生で進路変更はいつまでなら可能?

進学と就職それぞれ期限があります。まず、進学に関しては、国立大学を考えている方は大学入学共通テストが必須となりますので、10月上旬までには決断の必要があります。一方私立大学であれば、1月上旬から出願受付を開始するので、1月上旬が最終リミットということになりますが、当然試験対策等を行う必要があります。試験科目の変更や、文転など大きな路線変更の場合は、夏休みを学習に充てられなければ厳しいでしょう。その意味では、7月までには決断が必要だといえます。また就職に関しては、一般的に9月から学校を通じて企業への応募書類の提出があります。当然9月までに求人活動を行う必要があるので、少なくとも7月までには選択する必要があります。進学から就職、就職から進学いずれにせよ夏前を目処に進路変更の決断をするべきだと言えるでしょう

 

4-2.高校2年生で進路が決まらずに不安な方へ

高校2年生の段階で明確な理由をもって進路が決定している方はごく僅かです。焦って行き当たりばったりで決めてしまうと却って不安になったり、直前になって急な進路変更を余儀なくされるケースもあったります。まずは興味がある業界や職業に関する資料を隈なく調べてみましょう。例えば獣医師になりたい!と漠然としたイメージだけ持っている場合は、 

 

・本当に獣医師以外の選択肢がないか? 

・獣医師だけしか考えられない場合、獣医師の職務内容について調べたか? 

・「動物に携わることがやりたい」のであれば、獣医学系を学べる大学を探して調べる。

 

資料請求で情報 はすぐに手に入ります。 常に「自分が納得できている」かを意識してみましょう。 

 

4-3.高校1年生で進路が決まらずに不安な方へ

高校1年生で将来やりたいことや、進路が決まっているのは相当稀です。自分のやりたいことを深化させるためにも、まずは興味の幅を広げる行動を率先しましょう。やはり実際にオープンキャンパスに参加して、大学生の実体験を聴いてイメージすることがお勧めです。

 

まだまだ、進路について悩んでいる途中という方が多い高校1年生ですが、夏から秋にかけて、文理選択をしなければならない方も多いでしょう。この文理選択でも、基本的な考え方は同じです。

 

文理選択についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事で詳細を解説しています。

 

4-4.高校生のお子様が進路で悩まれている保護者様へ

まずはお子様の意見を聞いて、一緒に調べたり、決定するための手段や方法についてアドバイスをするのが良いでしょう。またお子様は進路決定の経験がないため、大学のオープンキャンパスや職場見学などの情報収集のサポートをすることで判断材料を増やしてあげることも良い選択です。お子様の選択は変化することもあります。お子様専属サポーターとして目標に向かう我が子を応援してあげましょう。 

 

5. 【まとめ】進路が決まらない人のための受験も見据えた具体的な進路の決め方と考え方!

今決めたことが、将来を決めてしまうわけではありません。

目指すべきものは常に変化していくのは至極当たり前です。ましてや人生17年、18年で確信的な進路判断をすること自体難易度の高いことなのです。大切なのは、自分がどんな進路を選択することが現時点のベストかを考えることです。以下、今回のまとめになります。

 

進路を決めるにあたり
  • 「夢がない」、「やりたいことがない」は恥ずかしい事ではない。
  • 今決めたことが将来を決めてしまうわけではない。
  • 「今の自分のベストは何か」を考えながら進路を選択する。

今からできる進路を決める方法
  • やりたいことを紙に書きだす。
  • 学校の先生や友達、先輩など信頼できる人に相談する。
  • 自己分析を行い、自分の価値観や性格を知る。
  • オープンキャンパスで実際の大学生にこれまでの経緯などを聞いてみる。
  • 将来のライフスタイルを考えて、逆算して進路を考えてみる。

夢がない人へ
  • 選択肢を広げたいなら大学進学を考える。
  • 「やりたいことがはっきりしている人」は大学(学部)や専門学校に進学する割合が多い。
  • やりたいことが「就職より先」にある場合は、大学進学を意識した方がよい。

 

今回、進路選択の具体的な方法について取り上げさせていただきましたが、この記事があなたの進路について一助になれば幸いです。

 

大切な進路選択において…

  

  • 学校では入試の最新情報に不安がある
  • 初めての大学受験で失敗したくない
  • ごきょうだいで大きく進路が違う

 

このような悩みを持たれてはいませんか?同じように、お悩みの方からのご相談が増えています。

 

進路決定は、大学受験とは切っても切り離せません。しかし受験情報は複雑で、進路に悩んでいる状態では十分に調べたり考えたりすることは難しいでしょう。

 

そのような中でも、受験のプロとご相談いただくことで、現在の成績状況や、今の夢からどのような大学を目指すべきかなど、ご家庭ではなかなか答えの出ない進路や受験についての「現時点での最適解」を導きだすことができます

 

 

  

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